ヨガスタジオに行くと(特に都市部を中心に)男性の姿を多く見かけるようになりました。日本ではまだまだ少ないですが、それでも健康に意識の高い男性を中心にヨガが浸透しています。
ところで、いざヨガを始めようとすると困るのが服装。僕も経験がありますが、ヨガ初心者にとっては一体何を着ていけばいいのかわからないですよね。
そこで、ここではヨガやピラティス、ホットヨガで着るメンズヨガのヨガウェアの選び方についてご紹介していきましょう。
ヨガは何を着てもOK
専用のヨガウェアは必要ない
そもそもヨガをやるのにコレを着ないとダメといった決まりは全くありません。基本的に動きやすい服装なら何でもOKだということを知ってください。
初心者だと専用のヨガウェアが必要なんだろうかと思ってしまいますが、そんなことはありません。日常で運動をする時に着るような服装で大丈夫なんです。
男性の服装で多いのはこんな感じ。
下半身: ロングパンツ or ハーフパンツ + レギンスの組合せ
デザイン:上下共に無地
なにかヨガというとカラフルなヨガウェアを着ている女性のイメージがあると思いますが、男性は大半の人がシンプルでカジュアルな格好をしています。
だから、男性は服装にはあまりこだわらなくて全然OKです。
「ヨガウェア 男性」とかで検索するとイメージがわかりますが、ほぼ無地のシンプルな格好です。
メンズヨガウェアの選び方
動きやすいことが何より重要
ヨガは何を着てやっても問題ありませんが、どうせやるならヨガに向いている服装でやりたいですよね。
色んなポーズを取るヨガウェアに必要なのは「動きやすさ」や「快適さ」です。ヨガの動作を妨げずヨガに集中出来るような服を選びましょう。
素材を選ぶポイントとしては、
- 伸縮性
- フィット感
- 吸汗性、速乾性、通気性
- 肌触り(お好みで)
です。
では、もう少し具体的にみていきましょう。
伸縮性
ヨガでは体や手足を曲げたり捻ったりとかなりアクロバティックな動きをするので伸縮する素材を選びましょう。
もちろん普段着のTシャツやズボンなどでも大丈夫なのですが、伸縮しない素材だと体を伸ばしたり曲げたりする時に服が体に引っかかってしまいヨガの動きを邪魔してしまうのでおすすめできません。
もし、伸縮素材以外の服を選ぶ場合は、少しゆったりしたものを選ぶと動きやすいでしょう。
フィット感
服のサイズについては、基本的に体にほど良くフィットするものがおすすめです。
ゆったりした服も悪くはないんですが、サイズによっては体や手足を曲げ伸ばしする際に服が引っかかりポーズの邪魔になることがあります。
また、体にフィットしていないと前屈したり足を上げたりした時に服がめくれて肌が露出してしまい、周りの人(特に女性)に不快感を与えてしまうことも。
特に大量の汗で服がズブ濡れになるホットヨガでは、サイズが大きいと形が歪んだままウェアが体に貼り付いてしまい、ヨガどころではなくなってしまうので注意してください。
あまりピッタリすぎても窮屈でかえって動きにくかったりするので、少しだけ余裕のあるサイズを選ぶと良いかも。
吸汗性、速乾性、通気性
吸汗性・速乾性とはその名の通り、汗をかいてもすぐに吸ってくれたり乾いたりしてくれる素材のことです。主にポリエステル素材を使ったものが多いです。
ヨガやピラティスでは意外に汗をかいてしまうので、気持ちよくヨガに集中するには速乾性や通気性のある素材が適しています。
特に大量の汗をかいてしまうホットヨガの場合は吸汗性・速乾性は必須だと思っていいです。
ホットヨガで綿100%のTシャツは最悪なのでやめた方がいいですよ。(経験者は語る)
今はこれらの機能を全て兼ね備えた「吸汗速乾」素材のTシャツやウェアがあるのでかなりオススメです。
肌触り
せっかくヨガをやるなら気持ちよくやりたいもの。肌触りの良い素材の方がヨガに集中できるので、気にする人はこだわってもいいかもしれません。
もし肌触りを追求したいならヨガウェアブランドがおすすめです。少し値段が高いですが高級素材を使っているので着心地はかなり良いです。
ただし、ホットヨガの場合はどのみち服が汗でびしょびしょになってしまうので、肌触りの良し悪しはあまり気にしなくていいと思います。
男性がヨガウェアを選ぶ際の注意点
男性がヨガウェアを選ぶ際に見落としがちなポイントについて触れておきます。
パンツによっては下半身が見えてしまう
短いショートパンツや大きめのハーフパンツを買おうと思っている人は注意が必要です。
ヨガのポーズの中には足を真横にあげたりでんぐり返しするような動作があって、その時に裾の隙間から下半身の大事な所が周りに見えてしまうことがあります。
それを防ぐためにアンダーウェアには下半身にフィットするようなボクサータイプかハーフタイツやレギンスなどを履くなどの対策をしましょう。
周りの女性(男性も)に不快感を与えてしまわないよう、周りへの気遣いは忘れずに。
ショートパンツorハーツパンツを履くなら下着にトランクスは絶対NG!
(↑こんなヤツ。これはユニクロのハーフタイツ)
タンクトップは嫌われる!?
タンクトップはヨガで男女ともに普通に着られているので何が問題なんだ?と思うでしょう。
タンクトップとひと口に言っても形にバリエーションがあって、襟元が深く開いていたり肩幅が狭いタイプのものを買う場合は少し注意が必要です。
あまりダボダボのサイズだと胸元や袖の隙間からワキ毛や胸元が周りの女性に見えてしまい、パンツと同じく不評をかう場合があるんです。
わかりやすく言うと、なかやまきんに君が来てるようなヤツですね。
だから、肌が露出してしまうような形のものは避けた方が無難です。
もし、袖があると嫌だという人は首や袖周りが閉まっているノースリーブタイプを選ぶといいでしょう。それでもダボダボのタンクトップが欲しいという人は嫌がられることを覚悟でどうぞ。
特に男女共用のスタジオでは気をつけた方がいいですね。
グレーのTシャツは避ける
ホットヨガはもとより、常温のヨガやピラティスでも意外に汗が出ます。そこで気になるのが汗染みです。
ヨガに集中しているうちにワキ汗が思いっきりTシャツに滲み出てしまい、急に周りの女性の目が気になり始めて…なんてこともあり得ます。
そこで、汗染みが気になる人はなるべく目立たない色のシャツを選びましょう。
汗染みが目立たない色は、黒、ネイビーなど、濃い(暗い)色の方が汗染みは目立ちません。あと白も目立たないのでおすすめです。
逆に明るい色や原色系は汗染みが目立ちますが、最悪なのはグレーです。なので間違ってもグレーのTシャツだけは選ばない方が良いです。
常温ヨガとホットヨガでのコーディネート例
では具体的に常温ヨガ・ピラティスとホットヨガで何を着ればいいのかを参考までにご紹介しておきます。
常温のヨガ・ピラティスの服装
まず常温でのヨガ(ピラティス)での服装は、ホットヨガのように大量に汗をかくこともありませんので、基本的に動きやすい服装であれば何でもOKです。
よくあるコーディネートはこんな感じ。
下半身: ジョガーパンツのみ、ハーフパンツのみ、ハーフパンツ + レギンス
ただ季節によっては肌寒く感じることがあるので、その時々で調整してください。
男性の場合、冬でも上はTシャツだけで大丈夫だと思いますが、下の服装についてはレギンスを着用すれば寒くありません。
実際にはレギンスの上にハーフパンツを重ね着している男性が多い印象ですね。
ホットヨガの服装
ホットヨガの場合は、スタジオの中が軽いサウナ状態になっていて大量の汗をかくので常温ヨガの場合とは服選びが少し違ってきます。
ホットヨガでのコーディネートはこんな感じ。
下半身: ハーフパンツ(下着はボクサータイプorハーフタイツ)
ただし、綿100%のTシャツなどは汗を吸って重くなり体にまとわり付くので、必ずポリエステル素材の「吸汗速乾」素材のものを選びましょう。
着替え用の服や下着も忘れずに持っていきましょう。
【購入編】プチプラで揃える(おすすめ)
ヨガを始めようとして新しく服の購入を考えている人には、まずプチプラで揃えることを強くおすすめします。
ヨガは何を着てもOKですしまずは始めることが目的なので、最初から高いお金を出してブランドを揃える必要はありません。
そこで、当サイトがおすすめするプチプラブランドはユニクロと無印良品です。
理由は、実際にヨガ男子はここで揃えている人が多いですし、なんといってもコスパが良いのが最強だからです。
ユニクロ(UNIQLO)
ユニクロは、シンプルなデザイン&機能性の高いリーズナブルな商品が豊富に揃っていて、ヨガウェアとしてはかなりオススメです。
ユニクロは圧倒的にコスパが良いので、ヨガウェアを上下ユニクロで揃える愛好者も多いです。なので、何を着たら良いかわからない初心者の人には特におすすめです。
また、ネット通販でレビューを参考に購入するのもアリですが、ユニクロ店舗で実際に試着して肌触りや動きやすさを確認することで失敗なく買うことができます。
ユニクロのコーディネート例はネット上でもいくらでも見つけられるから、誰でも真似できますね。
無印良品(MUJI)
無印良品といえばシンプルなデザイン&エコな独自のイメージで人気なブランドですが、ヨガウェアとしても人気があります。
また、オーガニックコットンを使ったウェアは肌触りが良いので着心地を求めたい人向きです。ただし、汗をかくホットヨガには不向きなので常温ヨガのみで着用した方がいいでしょう。
【購入編】ヨガで人気のスポーツブランド
プチプラで揃えるのもいいけど、せっかくヨガをやるなら少しはキメたいもの。そんな人にはスポーツブランドもおすすめです。
最近はヨガに注目しているスポーツブランドも多く、シンプルなデザインと高い機能性を兼ね備えた服がヨガウェア専門ブランドよりも安く手に入ります。
では、メンズヨガで人気のあるスポーツブランドを3つご紹介します。
NIKE(ナイキ)
言わずと知れたナイキは「NIKE YOGA(ナイキ ヨガ)」を展開するほどヨガウェアにも力を入れていて男女ともに人気があります。
Dri-FITのウェアは、タンクトップが3千円台から、Tシャツが5千円台から、ヨガパンツが6千円台(全て税込)から手に入ります。
もちろんタウンユースとしても十分使えるので、ヨガが終わればそのまま街へ行けます。
adidas(アディダス)
根強いファンも多いアディダスもヨガウェアとして人気があります。
AEROREADYのウェアは、トレーニングパンツ、ハーフパンツ、ロングタイツ、Tシャツ、タンクトップなど各種数多くあり、どれも2〜3千円前後(税込)から手に入ります。
デザインは無地に3本ラインやロゴマークが付いているだけのごくシンプルなものが多いです。
PUMA(プーマ)
プーマはYOGA COLLECTION(ヨガコレクション)として専用のヨガウェアを作っているほどヨガに力を入れています。
超ストレッチ素材のジョガーパンツやTシャツ類、メッシュ素材のタンクトップなど高機能なウェアが豊富に揃っています。
また、PUMAのヨガウェアはフィット感や着心地が良いのが特徴で、街着やルームウェアとしてもピッタリです。
【購入編】ヨガウェアブランドでキメる
ヨガを長くやっているとウェアにもこだわりたくなるもの。そうなると気になるのがヨガウェアブランドですよね。
ヨガウェアブランドの特長は、肌触りの良い高級素材を使用し着心地が良かったり、防臭機能や高耐久性など他にはない高い付加価値があることです。
値段は少し高いですが、ヨガをこよなく愛するヨギーなら欲しいところです。
そこで、男性に人気のあるヨガウェアブランドをご紹介しておきます。
suria(スリア)
スリアは全てのウェアやグッズは自社で企画・デザインを行なっている日本のヨガウェアブランドです。名前はサンスクリット語で太陽を意味する「スーリア(surya)」から来ています。
肌触りの良い高級素材とストレッチ性やフィット感にこだわったウェア類が特徴で、動きやすくて着心地が良いと男女共に人気があります。
lululemon(ルルレモン)
ルルレモンはカナダ・バンクーバ発のヨガウェアブランドで正式名称は「ルルレモン・アスレティカ」。2021年9月にはH&Mを抜いてアパレル時価総額世界第3位となった世界的なブランドです。
ヨガウェアの小売業からスタートし現在はスポーツウェアブランドとして特に海外で人気が高いです。ルルレモンのヨガウェアは機能性や着心地に加え高いファッション性が特徴で、女性人気が高いですが近年はメンズウェアにも力を入れています。
実店舗は世界中に700店舗を展開していますが国内では東京・大阪を中心に8店舗のみです。公式通販サイトの他Amazon、楽天市場などで購入ができます。
Manduka(マンドゥカ)
マンドゥカは世界中の一流ヨギー・ヨギーニが認める「ブラックマット」をはじめとするヨガマットで知られる世界的なヨガブランドです。
マットだけでなくヨガウェアの方も男女共に取り揃えています。高い伸縮性と速乾ドライ機能の高級素材を使用したヨガパンツやTシャツ類は、軽い上に肌触りも良くルームウェアとしても最適です。
なお、サイズは海外サイズ(US)と日本サイズの2種類が選べます。
まとめ
最後にヨガ男子のためのメンズヨガウェアの選び方についてまとめてみます。
- 基本的にヨガをやる服装は何でもOK
- 素材は伸縮性・吸汗速乾性・通気性・フィット感・肌触りで選ぶ
- 服がめくれて周りに不快を与えないよう体にフィットする服を
- ユニクロ・無印良品はヨガウェアとしてコスパ最高
- 常温でのヨガやピラティスの服装はTシャツ+ハーフパンツでOK
- ただし寒い冬は長いタイツ(スパッツ、レギンス)が必要
- ホットヨガの服装はTシャツ+ハーフパンツでOK
- ただしTシャツは吸汗速乾素材のものを。綿100%はNG。
- ハーフパンツの下にはボクサーパンツかハーフタイツを着用
以上のようなことを参考にして、自分に合ったヨガウェアを選んでみてください。